2009年09月24日

グラン・ブルー [仏・英] '88

●原題:Le Grand Bleu
●監督:リュック・ベッソン
●CAST:ロザンナ・アークエット、ジャン=マルク・バール、ジャン・レノ
●お勧め度:★★★★☆(四ツ星)

実在したフランス人フリーダイバー「ジャック・マイヨール」をモデルにした海洋ロマン。

青い海と美しい音楽をバックに、二人のダイバーの友情やダイバーを愛した女性を描いた、きれいで感動的な作品でした。本作のような、エンドロールが流れた時に、体がゾクゾクっと身震いするような作品には、なかなか出会えません。都会の女性ジョアンナが、どれだけ主人公(ジャック)を愛しても、彼のNo.1はいつも海やイルカであり、最後まで人魚姫になれなかったのがちょっとせつないですが、純真な主人公やイルカたちにも癒される、ヒーリングムービーです。

「ニキータ」や「レオン」など、暴力的な作品のイメージがある「リュック・ベッソン」監督ですが、こんなきれいな映画も撮れるんですね。彼の作品の中では、間違いなくNo.1です。彼の作品に欠かせないフランス人俳優のジャン・レノもかっこよかったです。彼なくして本作の成功もなかったと思います。

さて、本作のモデルとなった「ジャック・マイヨール」ですが、1976年、49 歳のときに人類史上初めて素潜りで100メートルを超える記録をつくっています。その後55歳で、105メートルと記録を更新していますが、2001年、 74歳の時に自らの命を絶っています。その遺体の傍らには、本作のビデオが置いてあったとか・・・、最後に何を想って逝ったのでしょうね。

友人のRieさんオススメ作品ですひらめき
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愛と哀しみの果て [米] '85

●原題:Out of Africa
●監督:シドニー・ポラック
●CAST:メリル・ストリープ、ロバート・レッドフォード、クラリス・マリア・ブランダウアー
●お勧め度:★★★★☆(四ツ星)

アフリカの大地に魅せられてコーヒー園を経営する女性の波乱の半生を描く。オスカー作品賞受賞作。

アフリカの大地でたくましく生きる聡明で美人のヒロイン。メリルにぴったりの役ですね。ロバート・レッドフォードや、クラリス・マリア・ブランダウアーも二人とも良かったです。ただ、物語は、それほどメリハリがあるわけでなく淡々としていて、繰り広げられる人間ドラマや恋愛よりも、どちらかというとアフリカの大自然の方に目がいってしまうんですけどね。

飛行機で、フラミンゴの上を飛ぶシーンがあるんですが、これが美しくて印象的。「一度アフリカの空気を吸ってみたい。」そんなふうに思えるスケールの大きな映画でした。
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2009年09月23日

ある愛の詩 [米] '70

●原題:LOVE STORY
●監督:アーサー・ヒラー
●CAST: ライアン・オニール、アリ・マッグロー
●お勧め度:★★★☆☆(三ツ星)

富豪の息子と庶民の娘との悲恋物語。

これを見ずして恋愛映画を語るなかれと言われるほど(?)の名作のようですが・・・、私にとってはどうも今ひとつでした。

身分違いの恋、駆け落ち同然で結婚、そして不治の病、何度も見たこのベタな展開にも、ちょっと醒めてしまったのかもしれません。

オスカー作曲賞を受賞したフランシス・レイのテーマ曲は、誰もが聞いたことのあるあまりにも有名な曲です。「あっ、この映画の曲だったのね。」って感じです。
posted by hide at 23:52| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 鑑賞作品寸評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月13日

50回目のファースト・キス [米] '04

●原題:50 First Dates
●監督:ピーター・シーガル
●CAST:アダム・サンドラー、ドリュー・バリモア
●お勧め度:★★★★☆(四ツ星)

前日のことをすべて忘れてしまうという短期記憶喪失障害を抱えるヒロインと水族館の獣医との恋を描くロマンティック・コメディ。

記憶障害系の作品も、ハリウッドの手にかかるとこうなるのか・・・・。重いテーマなのに暗くなくてハートフル。泣かせるための無理な演出もなく、エンディングも良かったです。

ちなみに、作品の舞台はハワイ。青い海と美しいサンライズ、満天の星空、そして自然。いいですね〜、主役の二人をはじめ、ヒロインの父や兄、獣医の同僚やカフェの店員など脇を固める人物がみんなイキイキしてるのは、ロケ地と無縁ではないような気がします。

尚、エンディングは、1997年に38歳の若さで亡くなったハワイアンミュージシャンの大スター、イズラエル・カマカヴィヴォオレ(通称「IZ(イズ)」)が歌うウクレレバージョンの「オーバー・ザ・レインボウ」。なぜかサントラには収録されてないみたいですが・・・。癒されたいとき、やさしくなりたいときに観たい作品です。

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パルプ・フィクション [米] '94

●原題:Pulp Fiction
●監督:クエンティン・タランティーノ
●CAST:ティム・ロス、ジョン・トラボルタ、ユマ・サーマン、サミュエル・L・ジャクソン、ブルース・ウィリス
●お勧め度:★★★★☆(四ツ星)

三つの物語を、時間軸を交錯させて描いた異色のギャング映画。カンヌのパルム・ドール(最優秀作品賞)とオスカー脚本賞を受賞。

映画タイトルの「パルプ・フィクション」というのは、1930年〜1940年代にはやった大衆犯罪小説誌のことで、よく、同じ登場人物を使った別々のストーリーが別々に掲載されていたらしいですが、本作はこの手法を、タランティーノ監督が映画に取り入れたもののようです。

そんなわけで、最初の方は展開が読めないのですが、物語一つ一つは複雑な話ではないので、個性的な俳優陣の演技にどんどん引き込まれます。異常に会話が多く、下品な言葉もたくさん出てきたりしますが(fuckの使用回数は250回超!)、なかなかおもしろくて、楽しい作品でした。2.5時間という長尺作品ですが、展開がスピーディーで、キャストも豪華。1本で2作品くらい観たようなお得感があります。

さて、監督のタランティーノですが、本作では、監督のほかに原作、脚本も担当していて、出演もしています。俳優としてもなかなか良い感じです。ブルース・ウィリスに殺陣をやらせるシーンがありましたが、彼は相当の映画マニアで、特にアジアの作品が好きという背景があるみたいです。彼の監督作品である、「キル・ビル」も今度観てみようと思います。

友人のRieさんオススメ作品ですひらめき
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エンパイア・レコード [米] '95

●原題:Empire Records
●監督:アラン・モイル
●CAST:アンソニー・ラパグリア、マックスウェル・コールフィールド、リヴ・タイラー、レネー・ゼルウィガー
●お勧め度:★★★★☆(四ツ星)

買収の危機にさらされたレコード店を舞台に、個性的な店員たちが巻き起こす騒動を描いた青春コメディ。

今のレネーも好きだけど、この頃の彼女は若くて、とてもキュートですね。この作品は、彼女がブレイクするきっかけとなった「ザ・エージェント(2006年)」以前の作品ですから、レネーがまだ原石だったころの映画という訳です。

作品の方は、無名なので、あまり期待せずに観たのですが、結構おもしろかったです。店員たちがみんなハイで、最初はこのノリについていけるか心配でしたが、みなそれぞれ、恋やドラッグ、人間関係などに苦悩していて、普通の人だとわかると親近感が湧いてきます。あと、映画全般でかかる軽快なロックも選曲が良く気持ちよいです。

レネー以外でも、19歳のリヴ・タイラーは、この後、アルマゲドンでブレイクし、ロードオブザリングなどに出演する有名女優になってますし、ロビン・タネイは、米国の大ヒットTVドラマ「プリズンブレイク」に出演したりしているだけあって、本作でも、原石らしいキラキラした存在感を示していますね。リヴ・タイラーは、レネーを凌ぐほどのかわいさなので、ファンの方ははずせない一本だと思いますよ。

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クライマーズ・ハイ [邦] '08

●原題:
●監督:原田眞人
●CAST: 堤真一、堺雅人、尾野真千子、高嶋政宏、山崎努
●お勧め度:★★★★☆(四ツ星)

1985年の日航ジャンボ機墜落事故を題材に、群馬県の地方新聞社の記者達の奮闘を描いた作品。

日航機事故がメインだと思ってたら、ジャーナリスト悠木を中心に描いた作品だったんですね。新聞社内を描いた様子は、臨場感があり、締切りや大事故を前に緊迫した様子がリアルに伝わってきて良かったです。また、登場する各記者達も、熱い者や冷静な者、イヤなヤツやイイヤツなど皆個性的で、結構面白かったです。

ただ、脚本的にはちょっと詰め込み過ぎで忙しい感じがしますね。無駄なサイドストーリーは大胆に削って、もう少し主題をはっきりさせて欲しかったような気がします。結局、クライマーズ・ハイというタイトルがどいうメッセージを伝えているのか、私には良くわかりませんでしたし。

さて、職場でちょっと話題になったのですが、「悠木が墜落した日航機の登場者名簿に自分の子供の名前を発見したかのように見える場面がある」ということでその場面を注意深く見ていたのですが、その搭乗者名簿には、悠木の息子の名前「ユウキ ジュン」ではなく、「ミヤジマ ケン(9)」と書かれていました(ミヤジマ ケン君は実際の被害者で、一人で飛行機に乗って被害に遭った子供です。)。本作の原田監督が、子供が一人でジャンボに乗って亡くなってしまったという衝撃を、前後のストーリーと関係なしに映画に組み込んで表現したのだという節が有力ですが、まぎらわしいですね。

posted by hide at 11:18| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 鑑賞作品寸評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

草の上の月 [米] '96

●原題:The Whole Wide World
●監督:ダン・アイルランド
●CAST:ヴィンセント・ドノフリオ、レニー・ゼルウィガー
●お勧め度:★★★☆☆(三ツ星)

女性作家ノーベリン・プライスの自伝を映画化。冒険作家ロバート・E・ハワードとの恋愛を描く。

自伝ベースなので、ドラマ性は低く、心が揺さぶられるシーンはあまりありませんでしたが、非社交的でマザコンぎみでちょっと変わった人物であるロバートの全てを受け入れ、愛するノーベリンの優しさや懐の深さ、そしてそれを見事に演じたレネーが印象的な作品でした。

レネーは、定番のコミカルな役やタフなヒロイン役もいいけれど、普通の女性の役をやらせても魅力的な女優さんですね。彼女の演技力の深さを再確認した作品でした。

尚、エンドロールで明らかになりますが、この自伝は、作家になることを夢見ていたノーベリンが教職を全うした後、76歳の時に出版した処女作らしいです。作品自体の私の評価は二ツ星ですが、ノーベリンと彼女を演じたレネーに星一つ追加です。

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2009年08月16日

アダプテーション [米] '02

●原題:Adaptation
●監督:スパイク・ジョーンズ
●CAST:ニコラス・ケイジ、メリル・ストリープ
●お勧め度:★★★★☆(四ツ星)

「マルコビッチの穴」の監督と脚本家が再び組んだコメディ。

「マルコビッチの穴」は結構楽しい作品だったので、今回は何をやってくれるか楽しみでしたが、期待どおり奇想天外で面白い作品でした。脚本家のチャーリー・カウフマンが、今回は自分自身を主人公にして、脚本が書けずに悩む姿と、なんとか書き始めた脚本の内容を同時進行させるという一風変わった構成です。

なさけないチャーリーの役を、ニコラス・ケイジが好演。そして、本作でオスカー助演男優賞を取ったクリス・クーパー、インテリから堕落していく女性役のメリルなど、アイデアだけでなく演技面でも見所のある作品です。

物語の後半は、ストーリーが急展開、なんでもありの展開になります。カウフマン流に「ハリウッド流」というのを表現しているのかもしれません。タイトルの「アダプテーション」、日本語では「適応」とか「順応」という意味ですが、ハリウッド流を嫌うカウフマンが、自分のスタイルを貫きたいが、売れるためにハリウッド流を取り込んで、ハリウッドに順応していくしかないことを間接的に表現しているのかもしれませんね。

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ブレードランナー [米] '82

●原題:Blade Runner
●監督:リドリー・スコット
●CAST: ハリソン・フォード、ルトガー・ハウアー、ショーン・ヤング
●お勧め度:★★★★☆(四ツ星)

舞台は2019年の未来。脱走したレプリカント(人造人間)と専任捜査官(ブレードランナー)との戦いを描くSF作品。原作は、フィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」。

酸性雨の降る薄暗くて不気味な未来都市で、人間の心を持ち始めたレプリカントと、非人間的な捜査官(ハリソン・フォード)が戦う様子は、一般的なSF作品のような爽快感は無く、勝敗が決した後もなんとなく後味が悪い。そんな印象ではあるのですが、原作者の小説と同じように、何かやみつきになりそうな魅力を持った作品ですね。

K・ディックの小説は、学生時代にかなりの作品を読んだので、本作の原作も読んでいるはずなのですがストーリーはもう覚えていません。スピルバーグのようなファンタジックな世界は期待できず、全体的に暗い作品が多かったような記憶はあります。だけど、何かディックワールドには惹かれるものがあるんですよね。

ちなみに、ディック原作の映画は結構あります(9本)。有名なところでは「トータル・リコール」や「マイノリティ・リポート」でしょうか。こういった活躍とは裏腹に、彼の生活は、薬物摂取、幾度かの離婚、自殺未遂など、破綻していて、52年という短い生涯を1982年に終えています。才能ある人の私生活はたいていこうですよね・・・

友人のサムライさんオススメ作品ですひらめき
posted by hide at 21:09| 東京 ☀| Comment(0) | 鑑賞作品寸評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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